
©︎ 2024 – FOZ – FRANCE 2 CINEMA – PLAYTIME
「秋が来るとき」
梅雨に入り、足元の悪い中をたくさんお越し頂き、本当に有難うございます。
注目作『国宝』が6月6日(金)からスタートいたしました。
お陰様で大ヒットスタートしています。
連日、各回、満席に近く盛り上がっています。
「国宝級イケメン」と呼ばれている吉沢亮さんの美しさをご覧下さいませ。
混み合っておりますので、お席はお早目にお取り下さいませ。
詳しくはまた…。
「秋が来るとき」
心にズシリとくる作品ですね。もちろん、人によりけりで。
パリで生活していた80歳のおばあちゃんミシェルは、いまは自然豊かなブルゴーニュの田舎でひとり暮らしをしています。
ある程度の年齢になると、山や海のある所でひとり暮らしをしたくなってきますね。
楽しみは孫と会えることです。
娘とは、不仲というより深い確執があります。ズシリとくるのは、その関係ですね。
老いた母親と娘との不仲があるとき、孫にも会わせないケースがよくあります。
そうなっているときが、案外にあるのです。
展開の中で、キノコ料理を食べた娘が救急車で運ばれたり…。
ほかの者、孫も、食べてないんですね。
サスペンスもからんで、母親の過去などの話しもでてきて…という。
いちばんは、母親と娘の確執に、孫がかかわるか、会わせないようにするかなど、緊張感をかもしだしていきます。
警察署の女性役も、いい味を出しています。
今や巨匠と呼ばれているフランソワ・オゾン監督の作品で「8人の女たち」、「スイミング・プール」、「婚約者の友人」(特に個人的にこの作品は好きですが…)。
家族の話しといえば、全く見ることのなかったNHKの朝ドラ「あんぱん」とは、真逆の描き方で、理想的家族とそのまわりの人たちのドラマは、それは受けるでしょうね。
どうして見ているかは、やなせたかしさんの詩が好きだからです。
「人間なんて悲しいね」
心と心がふれあって
なんにもいわずにわかること
ただそれだけのよろこびが
人生至上の幸福さ
たったひとりで生まれてきて
たったひとりで死んでいく
人間なんてさびしいね
人間なんておかしいね
これにつきますね。
これを書いた人の物語ですから、思った以上に面白く、感動的で、しかもちゃんと「戦争」について言及していますからね。
阿部サダヲさん、戸田菜穂さん、松嶋菜々子さんらの好演ぶりがいいですね。
家族家庭映画には、重くて暗いものもあれば、感動的な作品もあり、「あんぱん」はすごいですね。
「秋が来るとき」と比較しても―。
長嶋茂雄さんが6月3日に89歳でお亡くなりになりました。
カープファンも愛する長嶋さんでしたね。広島市民球場のスタンド裏練習中に声が飛びます。
「ヒットはええけえ、ホームランはかんべんしてね」と。
こちらに向かって手を振ったり、ヒットを打った格好をしてこたえる長嶋さんは、どこのチームからも愛されたのです。
ゴロを取って、下からファーストへ投げる投球は歌舞伎からきているそうですね。
ぼくらは、あのアンダースローという風に見ていましたが、あの下から投げる投法は、カッコ良く、大いに受けました。
1975年のカープ初優勝のとき、東京暮らしをしていたので東京後楽園球場に必死で見に行きましたね。
たまたま偶然そういう光景を見ることができて、今おもうと感慨深いですね。
(余談で失礼いたしましたが、みせる野球の元祖は長嶋さんですからね)

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